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CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男/The People vs. Fritz Bauer

eichmann-vs-bauer.com 本作は、第二次世界大戦後の戦争犯罪者に関する捜査を主導する検事長フリッツ・バウアーがスポットライトを浴びる。正義のため、信念のため、捜査を止めようとする組織に屈することなく身柄を確保し、裁判を行うために動き続ける。単…

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場/Eye in the sky

eyesky.jp 軍事作戦の巻き添えで多くの命が奪われている。テロリストなら殺していいという話ではないけれど、まったく関係のない無辜の市民が亡くなるのは本当に悲しい。それでも、平和を守ろうと思ったら攻撃するほかない場合があるのも事実。 この映画は、…

手紙は憶えている/REMEMBER

認知症の進む老人が手紙に書かれた情報を元に、アウシュビッツのブロック長に復讐を試みる数日間の物語。たいていの映画は予想を裏切る終わり方をするものだけど、これも同様。それにしてもすごい。人は人をここまで騙せるのかと驚く。 主人公ゼブは妻の死後…

ベストセラー 編集者パーキンスに捧ぐ/Genius

best-seller.jp 映画を好きな人間が集まると、邦題や字幕への不満は多い。この邦題は素敵だけど、ちょっと違和感がある。トーマス・ウルフという天才作家と、天才の書いた小説を世に出すために共同作業を行った編集者の微妙な関係を表すタイトルは、せめて、…

GATTACA/ガタカ

古い映画になってしまったけれど、未だに時々観てしまう。 遺伝子操作によって、親の(社会の)意向に沿った子供が生まれるようになった未来の話。この世界では、自然に妊娠して生まれた人間は「不適正者」として扱われる。何の操作も加えられていない人間は…

シン・ゴジラ

www.shin-godzilla.jp ゴジラシリーズには詳しくなく、映画館で観るゴジラは今回が初めて。しかし、最高に面白かった。 まず、ゴジラの最初の形態、とにかく気持ち悪い。よくこの造形、と思ってしまう。原始的な生物が進化していくさまを見せられると、どん…

奇跡の教室~受け継ぐ者たちへ~/Les heritiers

kisekinokyoshitsu.jp 実話に基づく映画であり、実際の元生徒が脚本に関わり出演もしている。落ちこぼれを集めたクラスが何かに取り組んでやる気を手に入れるというのは、『陽のあたる教室』や『レッスン!』など過去にも多くの映画があり、珍しいものではな…

イレブン・ミニッツ/11 Minutes

ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキのサスペンス。5時からの11分に起きた出来事を、関係者の複数の視点から描く。複数の登場人物の行動が段々と一つの出来事に集約されていく、というのは別の映画でもあったかもしれないけれど、このイレブン・ミニッ…

ブルージャスミン

DVDが、かなり安くなっていたので。 パッケージからはストーリーの想像が難しいが、ケイト・ブランシェット演じる主人公はセレブ妻で、何不自由なく暮らしていたのに夫が詐欺罪でつかまり獄中で自殺。お金がなくてもファーストクラスの飛行機に乗って妹に会…

フラワーショウ!/Dare to Be Wild

権威あるチェルシーフラワーショーにおいて、史上最年少で金メダルを獲得したメアリー・レイノルズ氏をモデルにした映画。本人のインタビューによれば、キャリア初期に彼女のデザインだけを盗んで首にした有名デザイナーだけがフィクションで残りは概ね事実…

misconduct

日本では公開されていないみたいだけど、アル・パチーノとアンソニー・ホプキンスに加え、イ・ビョンホンも 出演と豪華。 製薬会社に対する訴訟を試みる弁護士の主人公、元恋人は製薬会社CEOの妻であり情報提供者、妻とはある事情で少しぎくしゃくした関係、…

up in the air/マイレージマイライフ

これも少し古いけれど。DVD、最近はずいぶん安く変えるし家に届けてもらえるので、ちょっと暇ができると色々買ってしまう。 リストラ代行会社の男性が主人公で、彼はアメリカ中を解雇通知を行うために旅する。マイルを貯めることだけが喜びで、会社の合理化…

海街diary

いまさらだけど、見る機会があったので。 原作が好きだと、どうしてもケチをつけてしまいがち。しかし、4姉妹の空気が漫画と同様にきれいで優しくて、海街diaryは映画も素晴らしかったと思う。原作同様に淡々とした展開だし、予想外の展開というのも出てこ…

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち/The Eichmann Show

1940年代後半に行なわれた極東軍事裁判から15年ほど後に行なわれたアドルフ・アイヒマンの裁判を世界に放映したチームを描いた映画。去年から引き続き第二次世界大戦を描く映画が多いけれど、「顔のないヒトラーたち」をはじめ、戦犯の異常性や残虐性を描く…

追憶の森/THE SEA OF TREES

アメリカにも静かな佳作はたくさんあるけれど、この映画はやっぱり渡辺謙が語るように、アメリカ人もこんな映画を撮るんだ、という驚きを得た。 日本の自殺の名所(映画に倣い"the perfect place to die"と検索したら本当に青木が原が出てきて驚く)を舞台に…

キャロル/CAROL

「ブルージャスミン」以来、少し雰囲気の怖いケイトブランシェット。本作でも美しいけれど、翳があるというより裏のある人みたいな雰囲気を醸し出している。しかし、サスペンスではなくて、恋愛を描いたドラマである。ケイトブランシェットが演じるキャロル…

顔のないヒトラーたち/Labyrinth of Lies

日本も戦後70年を機に戦争を振り返る書籍やドキュメンタリーが多かったように思うけれど、ヨーロッパにおいても去年の公開作品には戦争を振り返る作品が多かった印象を受ける。 この映画では、ジャーナリストからの情報を得た若い検察官が戦争犯罪者を追及す…

サウルの息子/Saul Fia

二度と見たくない映画であるけれど、見るべき映画であることは明白だと思った一本。 アウシュビッツにおけるゾンダーコマンドと呼ばれる特殊な存在(とはいえ連れてこられた時点で誰もが特殊だが)であるユダヤ人が主人公サウルが事実かどうかは別として息子…

天使が消えた街/the Face of An Angel

イタリアでの英国人留学生殺人事件を元にしたという映画。これも少し時間が経っているけれど。 殺人事件に関する取材が白熱する中に映画監督が参入。ただ、真犯人探しではなく、被害者に焦点をあてた取材を試みる。ということで、この作品でも真犯人が誰かと…

独裁者と小さな孫

架空の国の独裁者が権力の座を追われ、妻と娘は国外逃亡に成功するものの、独裁者である大統領と小さな孫だけが残り、宮殿に戻る前に政権が崩壊、二人は逃亡することに。 劇的な葛藤や後悔を表に出すことはしないけれど、逃亡の過程で自分の失策によって人生…

アクトレス/Clouds of Sils Maria

この「アクトレス」のテーマは、女優という外見を商売道具のひとつとする職業の女性が老いと向き合うことなのか、はたまた若い女優の台頭に焦ることなのか、と予告編を見て想像していたけれど、それ以上に固定観念から離れて変化を受容するという性別や職業…

あの日のように抱きしめて/the phoenix

少し前に見た映画。 第二次世界大戦が終わり、収容所から生還した女性は、生き別れた夫を探す。 具体的なエピソードは語られないが、収容所でひどい怪我をした彼女は、顔の再建手術が必要なほどだった。手術は成功するものの、再会した夫も最初は気付かない…

The Intern

邦題「マイインターン」 若い起業家が経営するオンラインファッションサイト運営企業が導入したシニア・インターン(高齢者インターン)。優秀ではあるものの経験不足から色々とうまくいかない状況のCEOに、落ち着いた経験豊富なインターンという面白い取り…

DEVIL'S KNOT

不確かな証拠に基づき、若者3人が逮捕され、有罪となった(18年の懲役の後に司法取引により釈放)ウエスト・メンフィスでの殺人事件に関するノンフィクション。 アーカンソーがどんなところなのか、私は映画を見るまで想像もできなかったので、地理に疎い人…

人生スイッチ

最高に笑えるブラックユーモア短編のオムニバス。 アルゼンチンではあの「アナと雪の女王」よりも興行成績が良かったとの触れ込みだけど、これが国民的ヒット作というのはちょっとどんな国なんだろうと思ってしまう。もしかしたらリピート客が多いのかな。と…

妻への家路

前半から涙の止まらなかった映画。 文化革命の際に政治犯として収容された夫が、釈放されて戻ると妻は夫を見ても「夫である」と認識できなくなっている悲劇。夫の収容・逃亡・再収容、世間の風当たりや娘との関係など、並大抵でない苦労は、夫への愛情は強い…

国際市場で逢いましょう

出張の飛行機内で見た映画。 韓流には明るくないので、この偶然の出会いがなければ見なかったであろう映画です。 朝鮮戦争を機に離散した家族の物語で、主人公は、父親が行方不明なので家長でもある長男で、到底共感できないくらい家族のために働き、懸命に…