CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

映画

ゲット・アウト/Get Out

白人の女の子と黒人の男の子が、白人の女の子の実家に車で向かう。彼女の実家があるのは、どうにも不思議な雰囲気の町。いかにも差別の厳しそうな田舎町。両親はフレンドリーに迎えるけれど、主人公の男の子は居心地がよくなさそう。そして、女の子の母親が…

ヒトラーを欺いた黄色い星/Die Unsichtbaren

ここ数年は第二次世界大戦を振り返る映画が多く、正義と悪の簡単な対立ではなく個々の市民や兵士の葛藤や悪の凡庸さのようなものに焦点を当てた作品も多く作られ、戦争に対していろいろな視点から考えさせられた。 本作は、ホロコーストを逃れるため戦争中の…

オーシャンズ8/OCEAN'S 8

wwws.warnerbros.co.jp オーシャンズ13の続編はなかったけれど、女性ばかりの華やかなオーシャンズもとても素敵。メットガラを舞台に、門外不出のアクセサリーを盗み出す。しかも、ただ盗むだけでないあたりが面白い。そして、なぜ、オーシャンズ7でなく8な…

The Bold, the Corrupt, and the Beautiful

機内上映されていたこの映画。母と姉妹が出てくるのにどうして三代にわたる家族の、という説明があるのかと思っていたら実は姉妹というのが・・・。そこまでは想像も難しくないけれど、なぜ、妹が生まれたかという背景が匂わされると、すごく重い気持ちにな…

グレイテスト・ショーマン/The Greatest Showman

ミュージカル映画としては最高に大好きな映画。 サーカスという舞台は、ミュージカル映画にぴったり。出演者も全員が芸達者で飽きさせない。そして、何も持たないところから始めた主人公が成功し、失敗しつつも最後に仲間と家族が残って、ハッピーな仕事があ…

ターミナル/The Terminal

ほぼ、空港の中だけで進行する物語。旅行者の男性が空港で祖国クラコウジアの内乱を知る。そして、無政府状態となった祖国のため、パスポートが無効になり、入国ができなくなり空港に留まることに。当初、英語もあまりうまくない主人公のビクター。いきなり…

ドリーム/Hidden Figures

今や、男女格差が114位(政治123位)の日本においても最大の広域地方公共団体の知事を女性が勤め、女性で役職を持つ人も多くいるし、アメリカでは大統領に女性が挑み大接戦を繰り広げた(しかも当初は彼女が勝つと誰もが予想していた)。そして、アメリカの…

女神の見えざる手/Miss Sloane

miss-sloane.jp ワシントンDCの敏腕ロビイストが主人公のこの映画、ものすごく興奮させられる。勝利に取りつかれた天才、チームメンバーをリソースとして最大限に活用する徹底した合理主義は理解を得られにくいけれど、確実に結果を出す。とにかく、睡眠障害…

プラネタリウム/planetarium

planetarium-movie.com なんだか、よくわからない映画。舞台は1930年代のパリ。降霊ショーを行うアメリカ人姉妹と彼女たちを題材に映画を撮ろうとするプロデューサーが主な登場人物。不思議な力があるのか、ただの詐欺師なのか、という問いへの答えは比較的…

オン・ザ・ミルキー・ロード/On the milky road

onthemilkyroad.jp 3つの実話と多くの寓話に基づく、という隣国と戦争中のとある国が舞台のお話『オン・ザ・ミルキー・ロード(On the milky road)』。80年代の体操選手だったという主人公・コスタのフィアンセ?であるミレナの台詞や多国籍軍の介入など、…

わたしは、ダニエル・ブレイク/I, Daniel Blake

40年間、大工として働き税金を納めてきた主人公のダニエル・ブレイクが心臓病になり、就労ができなくなる。福祉に頼ろうとするものの、健康状態による就労不可と認められず雇用手当に切り替えると今度は求職活動が求められる。働けない体なのに。 それだけで…

Mon Roi

www.youtube.com 主人公がエキセントリックで完全に感情移入はできないものの、場面場面で共感して切ない気持ちになる映画。 『ベティ・ブルー』を引き合いに出して紹介されるだけあって、情熱的で、不安定な愛の物語。弁護士のトニーとレストランを経営する…

アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男/The People vs. Fritz Bauer

eichmann-vs-bauer.com 本作は、第二次世界大戦後の戦争犯罪者に関する捜査を主導する検事長フリッツ・バウアーがスポットライトを浴びる。正義のため、信念のため、捜査を止めようとする組織に屈することなく身柄を確保し、裁判を行うために動き続ける。単…

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場/Eye in the sky

eyesky.jp 軍事作戦の巻き添えで多くの命が奪われている。テロリストなら殺していいという話ではないけれど、まったく関係のない無辜の市民が亡くなるのは本当に悲しい。それでも、平和を守ろうと思ったら攻撃するほかない場合があるのも事実。 この映画は、…

手紙は憶えている/REMEMBER

認知症の進む老人が手紙に書かれた情報を元に、アウシュビッツのブロック長に復讐を試みる数日間の物語。たいていの映画は予想を裏切る終わり方をするものだけど、これも同様。それにしてもすごい。人は人をここまで騙せるのかと驚く。 主人公ゼブは妻の死後…

ベストセラー 編集者パーキンスに捧ぐ/Genius

best-seller.jp 映画を好きな人間が集まると、邦題や字幕への不満は多い。この邦題は素敵だけど、ちょっと違和感がある。トーマス・ウルフという天才作家と、天才の書いた小説を世に出すために共同作業を行った編集者の微妙な関係を表すタイトルは、せめて、…

GATTACA/ガタカ

古い映画になってしまったけれど、未だに時々観てしまう。 遺伝子操作によって、親の(社会の)意向に沿った子供が生まれるようになった未来の話。この世界では、自然に妊娠して生まれた人間は「不適正者」として扱われる。何の操作も加えられていない人間は…

シン・ゴジラ

www.shin-godzilla.jp ゴジラシリーズには詳しくなく、映画館で観るゴジラは今回が初めて。しかし、最高に面白かった。 まず、ゴジラの最初の形態、とにかく気持ち悪い。よくこの造形、と思ってしまう。原始的な生物が進化していくさまを見せられると、どん…

奇跡の教室~受け継ぐ者たちへ~/Les heritiers

kisekinokyoshitsu.jp 実話に基づく映画であり、実際の元生徒が脚本に関わり出演もしている。落ちこぼれを集めたクラスが何かに取り組んでやる気を手に入れるというのは、『陽のあたる教室』や『レッスン!』など過去にも多くの映画があり、珍しいものではな…

イレブン・ミニッツ/11 Minutes

ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキのサスペンス。5時からの11分に起きた出来事を、関係者の複数の視点から描く。複数の登場人物の行動が段々と一つの出来事に集約されていく、というのは別の映画でもあったかもしれないけれど、このイレブン・ミニッ…

ブルージャスミン

DVDが、かなり安くなっていたので。 パッケージからはストーリーの想像が難しいが、ケイト・ブランシェット演じる主人公はセレブ妻で、何不自由なく暮らしていたのに夫が詐欺罪でつかまり獄中で自殺。お金がなくてもファーストクラスの飛行機に乗って妹に会…

フラワーショウ!/Dare to Be Wild

権威あるチェルシーフラワーショーにおいて、史上最年少で金メダルを獲得したメアリー・レイノルズ氏をモデルにした映画。本人のインタビューによれば、キャリア初期に彼女のデザインだけを盗んで首にした有名デザイナーだけがフィクションで残りは概ね事実…

misconduct

日本では公開されていないみたいだけど、アル・パチーノとアンソニー・ホプキンスに加え、イ・ビョンホンも 出演と豪華。 製薬会社に対する訴訟を試みる弁護士の主人公、元恋人は製薬会社CEOの妻であり情報提供者、妻とはある事情で少しぎくしゃくした関係、…

up in the air/マイレージマイライフ

これも少し古いけれど。DVD、最近はずいぶん安く変えるし家に届けてもらえるので、ちょっと暇ができると色々買ってしまう。 リストラ代行会社の男性が主人公で、彼はアメリカ中を解雇通知を行うために旅する。マイルを貯めることだけが喜びで、会社の合理化…

海街diary

いまさらだけど、見る機会があったので。 原作が好きだと、どうしてもケチをつけてしまいがち。しかし、4姉妹の空気が漫画と同様にきれいで優しくて、海街diaryは映画も素晴らしかったと思う。原作同様に淡々とした展開だし、予想外の展開というのも出てこ…

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち/The Eichmann Show

1940年代後半に行なわれた極東軍事裁判から15年ほど後に行なわれたアドルフ・アイヒマンの裁判を世界に放映したチームを描いた映画。去年から引き続き第二次世界大戦を描く映画が多いけれど、「顔のないヒトラーたち」をはじめ、戦犯の異常性や残虐性を描く…

追憶の森/THE SEA OF TREES

アメリカにも静かな佳作はたくさんあるけれど、この映画はやっぱり渡辺謙が語るように、アメリカ人もこんな映画を撮るんだ、という驚きを得た。 日本の自殺の名所(映画に倣い"the perfect place to die"と検索したら本当に青木が原が出てきて驚く)を舞台に…

キャロル/CAROL

「ブルージャスミン」以来、少し雰囲気の怖いケイトブランシェット。本作でも美しいけれど、翳があるというより裏のある人みたいな雰囲気を醸し出している。しかし、サスペンスではなくて、恋愛を描いたドラマである。ケイトブランシェットが演じるキャロル…

顔のないヒトラーたち/Labyrinth of Lies

日本も戦後70年を機に戦争を振り返る書籍やドキュメンタリーが多かったように思うけれど、ヨーロッパにおいても去年の公開作品には戦争を振り返る作品が多かった印象を受ける。 この映画では、ジャーナリストからの情報を得た若い検察官が戦争犯罪者を追及す…

サウルの息子/Saul Fia

二度と見たくない映画であるけれど、見るべき映画であることは明白だと思った一本。 アウシュビッツにおけるゾンダーコマンドと呼ばれる特殊な存在(とはいえ連れてこられた時点で誰もが特殊だが)であるユダヤ人が主人公サウルが事実かどうかは別として息子…