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CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

ゴールは偶然の産物ではない

絶版になったと思っていたら廉価版が発売されていたので紹介。 コンサルタント出身の著者が、サッカークラブFCバルセロナの副会長として取り組んだ改革と背景にある考えを説明する一冊。題材はサッカーだけど、内容は普遍的だと思う。「うちは特殊(な業界・…

おとりよせ王子

大人しいSEの青年がノー残業デーの水曜日は脱兎のごとくオフィスを後にし、宅配に間に合うよう帰宅して、お取り寄せの食事を満喫するのが基本の展開で、一話完結のスタイル。時々、飲み会や屋外のBBQのようなイベントも。少しずつ人間関係に変化も見えるけれ…

顔のない裸体たち

先日に引き続き、平野啓一郎。とはいえ、仕事もあるので作者比で少し短めの作品から。「顔のない裸体」はモザイク処理された(いかがわしい)画像の登場人物。 地味な教師のミッキーと冴えない公務員のミッチーがネットで知り合い、野外での露出行為に及び、…

マチネの終わりに

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。」 この文章に出会えたことは幸せなことだと思う。良い意味でも悪い意味でも、後から起こることが過去に影響を与えて過去に対する人の感情を変えていく。…

明治姉妹と大正遊女

どちらも不運に見舞われる女性が主人公の2作。 明治姉妹は貴族の家庭に育った姉妹が主人公。実はいずれも実子ではなく、姉は女郎の子、妹は何らかの事情で捨てられた子。父親の事業が傾き、父親の自殺後、姉は働き始め、妹は美貌を活かし愛人稼業に就く。大…

マネーの拳

三田紀房氏の漫画はどれも面白く、ドラゴン桜やエンゼルバンクほどには有名でないかもしれないけれど、こちらもビジネスの世界を面白く描いている。 マネーの拳は、主人公が元ボクサー。最初は分かりやすい話で飲食店を始めるけれど、飲食店というのは中々難…

47原則

マッキンゼー出身者による仕事法の本は大量にあり、それだけでも書店にコーナーが作れるくらいだと思われる。大前研一氏、トム・ピーターズ氏をはじめ、多くの卒業生が学んだことを布教してくれている。中には、冠だけの本もたくさんあるけれど、この47原則…

ブルージャスミン

DVDが、かなり安くなっていたので。 パッケージからはストーリーの想像が難しいが、ケイト・ブランシェット演じる主人公はセレブ妻で、何不自由なく暮らしていたのに夫が詐欺罪でつかまり獄中で自殺。お金がなくてもファーストクラスの飛行機に乗って妹に会…

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

個人的にマーケティングはすべてのビジネスパーソンに必須の知識だと思う。営業や販売の担当として商品を売るのか、IRや人事の担当として自社を売るのか、といった立場の違いはあっても戦略・戦術を考える知識は重要。 この書籍はユニバーサルスタジオジャパ…

天平の女帝 孝謙称徳

孝謙天皇に仕えた女官の和気広虫の視点から孝謙天皇の死と遺した成果について、明らかにしていく物語。女帝は過去に何人もいたけれど(持統天皇や推古天皇)、唯一、立太子を経て天皇となった孝謙天皇については、道鏡の重用を批判的に描かれている文章を過…

旅行者の朝食

米原氏の著作で、はじめて読んだのは「不実な美女か貞淑な醜女か」。当時は同時通訳という職業についても曖昧なイメージしかなかったため、「美しいけれど原文の意味に忠実でない訳」と「美しくはないけれど原文の意味に忠実な訳」のいずれが望ましいか、という…

インベスターZ

いつの間にか、結構な巻数まできていたインベスターZ。作者はエンゼルバンクやドラゴン桜でおなじみの三田紀房氏、ということで今回もしっかりした取材をされた地に足の着いた教育的な作品に。といっても、変な説教臭さはなく、ものすごく頭の良い中学生~高…

ライジングサン

とあるサイトで最初の数話を無料公開していたので読み始めたところ、思いのほか面白く、残りを大人買いしてしまった。 ライジングサン : 1 (アクションコミックス) 作者: 藤原さとし 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2013/10/30 メディア: Kindle版 この商…

CUFFS -傷だらけの地図-

単純明快な展開で、圧倒的に強い主人公が周りの敵を倒すというだけなのだけど、とにかく熱い。主人公がただ強いだけだとそれほど面白くないと思うが、この主人公は実は会ったことのなかった息子の体に乗り移った父親なので、息子の体を使って再スタートした…

無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論

昨日(学歴の耐えられない軽さ - CoffeeAndBooks's 読書日記)に引き続き、海老原嗣生氏の著作。今度は就職活動の学生ではなく、課長レベルの社会人が直面するマネジメントの参考書的な一冊。 全体的な作りとしては、波頭亮氏の経営戦略概論に似ていて、古今…

学歴の耐えられない軽さ

一見もっともらしい巷の常識的な見解に対して、丁寧に反証データを提示していくスタイルは著者がモデルになったエンゼルバンクと同様。著者によればルックス以外は比較的そのままとのこと。 [まとめ買い] エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(モーニングコミック…

これで古典がよくわかる

一定の年齢になってくると、ビジネス書なんて読まずに古典を読みなさいという助言をいただくことも出てくる。たしかに、新しい書籍が出ると「読んでいません」というのが少し恥ずかしいような気がして手は出すものの、驚くような要素は少しずつ少なくなって…

フラワーショウ!/Dare to Be Wild

権威あるチェルシーフラワーショーにおいて、史上最年少で金メダルを獲得したメアリー・レイノルズ氏をモデルにした映画。本人のインタビューによれば、キャリア初期に彼女のデザインだけを盗んで首にした有名デザイナーだけがフィクションで残りは概ね事実…

イシュタルの娘

画業50周年の大和和紀による歴史漫画。未だに現役で連載ってすごいと思うし、これだけ面白い漫画を描き続けられるというのはものすごいことだと思う。 主人公が「常人の目には見えないものが見える「天眼」の持ち主」という設定から、ファンタジーなのかと思…

ヤバい出世学

タイトルとは裏腹に、人を待たせない、クレーム・文句には感謝で対応など、当然のビジネスマナーというか社会人の基本動作を教える一冊。ただ、一応、心理学的な考察も付記されているという感じか。内藤誼人といえば、椅子を相手より高く、ネクタイは赤、の…

本日は、お日柄もよく

楽園のカンヴァス(楽園のカンヴァス - CoffeeAndBooks's 読書日記)を読んで以来、気になっている作家。 今回はお仕事小説ということだけれども、説得力のある小説だった。設定が現実世界からの借用だから現実味があるというだけではなく、たとえば14章で主…

電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり

職場で薦められた一冊。「鬼」と付くだけあって、気くばりのほんわかとした語感からはかけ離れる徹底した動作・心構えが紹介される。ここに紹介される内容は営業だけでなく、経理や人事などの業務をしている人にも十分に参考になるはず。上司や同僚、部下へ…

misconduct

日本では公開されていないみたいだけど、アル・パチーノとアンソニー・ホプキンスに加え、イ・ビョンホンも 出演と豪華。 製薬会社に対する訴訟を試みる弁護士の主人公、元恋人は製薬会社CEOの妻であり情報提供者、妻とはある事情で少しぎくしゃくした関係、…

情報の強者

エコノミストによる情報収集と取捨選択に関する知識が得られる一冊。複数のソースを持つことは良く言われるけれど、さらに細かい情報の使い方まで紹介されている点が有用だった。最初に紹介される新聞社のサイトを午前3時にチェックする、新聞はベタ記事にこ…

up in the air/マイレージマイライフ

これも少し古いけれど。DVD、最近はずいぶん安く変えるし家に届けてもらえるので、ちょっと暇ができると色々買ってしまう。 リストラ代行会社の男性が主人公で、彼はアメリカ中を解雇通知を行うために旅する。マイルを貯めることだけが喜びで、会社の合理化…

海街diary

いまさらだけど、見る機会があったので。 原作が好きだと、どうしてもケチをつけてしまいがち。しかし、4姉妹の空気が漫画と同様にきれいで優しくて、海街diaryは映画も素晴らしかったと思う。原作同様に淡々とした展開だし、予想外の展開というのも出てこ…

アメリカのめっちゃスゴい女性たち

この本を男性が書いたことに、うれしい驚き。尊敬するべき女性たちが55人紹介されている一冊。紹介されている55人は、キング牧師の公民権運動の火付け役となったローザ・パークス、戦場で命を落としたジャーナリスト、難民キャンプ出身の学者、空軍の司…

世界標準のビジネスマナー

紹介されているマナー自体は目新しいものもなく、大げさに学ぶほどのものではないかもしれない。ただ、自己紹介をいきなりするのではなく、自己紹介の許可を得てから自己紹介するとか、アメリカがフランクという先入観を取り払うのにはよさそう。 それから、…

礼儀作法入門

細々としたマナーには触れず、人に迷惑をかけないこと、健康であること、といった人付き合いの基本を教えてくれる。立食パーティ前に蕎麦を食べるというのは、中々人に教えてもらえることではないけれど、スマートにパーティを楽しむためにはとても役に立つ…

善悪の屑

最近、スマホからウェブ閲覧をしていると、漫画の広告が多く出て、ついつい買ってしまう。こちらも漫画サイトからKindleまで色々な経由で読めるシリーズ。 基本的には実話を下敷きにしたと思われる、残虐だったり卑劣だったりする犯罪の被害者又はその遺族・…

疾風の勇人

モーニング連載中の「疾風の勇人」、ついにコミックが発売になるということで。 戦後の復興もままならない時代から始まり、後の総理大臣である池田勇人を中心に、新しい日本を作る政治家たちを描く。GHQ=Go Home Quicklyだと説く吉田茂の元に集められる後の…

オーダーメイド

路地裏のアダルトショップの奥に500万円のビデオ。これは、買い手の思う人物を出演させられるというもの。ただし、本当は何らかの背景を持つ男女が全身整形をして買い手の思う人物を演じていて、音声の加工等もされているというもの。それでも、作り込みによ…

食の軍師

孤独のグルメはすっかり有名になったけれど、個人的には食の軍師のバカバカしさが何とも気に入っている。一人で食事をする中年の男性が、おいしい食事をするだけでなく通っぽさや粋さを演出できているかまで気にした注文や食べ方を追求する漫画だ。また、5巻…

下流の宴

主人公の由美子の下世話な選民意識が素晴らしく描かれているけれど、これは成功した一方でコンプレックスから開放されていないことを各種エッセイでも明らかにしている作者ならではだろうか。 人との比較をして上流・下流というのも何とも嫌な感じだし、得ら…

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち/The Eichmann Show

1940年代後半に行なわれた極東軍事裁判から15年ほど後に行なわれたアドルフ・アイヒマンの裁判を世界に放映したチームを描いた映画。去年から引き続き第二次世界大戦を描く映画が多いけれど、「顔のないヒトラーたち」をはじめ、戦犯の異常性や残虐性を描く…

追憶の森/THE SEA OF TREES

アメリカにも静かな佳作はたくさんあるけれど、この映画はやっぱり渡辺謙が語るように、アメリカ人もこんな映画を撮るんだ、という驚きを得た。 日本の自殺の名所(映画に倣い"the perfect place to die"と検索したら本当に青木が原が出てきて驚く)を舞台に…

「魔性の女」に美女はいない

タイトルの一文は、林真理子も何かのエッセイで語っていたように思うけれど、世の「魔性の女」というのは、言葉から連想する美女ではないらしい。魔性の女に人生を狂わされる男性後を絶たないのは、美人でない方が警戒心を解きやすいせいもあるのだろうか。…

キャロル/CAROL

「ブルージャスミン」以来、少し雰囲気の怖いケイトブランシェット。本作でも美しいけれど、翳があるというより裏のある人みたいな雰囲気を醸し出している。しかし、サスペンスではなくて、恋愛を描いたドラマである。ケイトブランシェットが演じるキャロル…

あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質

作者の文中に書いているとおり、作者は灘から東大の「頭の良い人」である。しかし、そんな頭の良い人でも敵わないと思う「考える力のある人」が世の中には沢山いる。その「考える力」を身につけるためのヒントを多く共有してくれる何とも親切な一冊。 では、…

外資系で生き残る処世術

これを読めば生き残れるかどうかはさておき、外資系に何となく幻想を持つ人には一読をお勧めしたい一冊。 ドライな人間関係を夢見て外資系企業に就職する人は、苦労することが多い。外資系企業でも採用基準・昇進推薦基準には「チームワークができるかどうか…

Real Clothes

「プラダを着た悪魔」に似ているという意見も聞かれるように、おしゃれではないけれど仕事のできる主人公が、おしゃれで超優秀な上司の下で開花する物語。大きな違いは職場がファッション誌の編集部からデパートになったことと、女王様上司の補佐役がゲイか…

顔のないヒトラーたち/Labyrinth of Lies

日本も戦後70年を機に戦争を振り返る書籍やドキュメンタリーが多かったように思うけれど、ヨーロッパにおいても去年の公開作品には戦争を振り返る作品が多かった印象を受ける。 この映画では、ジャーナリストからの情報を得た若い検察官が戦争犯罪者を追及す…

サウルの息子/Saul Fia

二度と見たくない映画であるけれど、見るべき映画であることは明白だと思った一本。 アウシュビッツにおけるゾンダーコマンドと呼ばれる特殊な存在(とはいえ連れてこられた時点で誰もが特殊だが)であるユダヤ人が主人公サウルが事実かどうかは別として息子…

楽園のカンヴァス

絵を描くことに関する物語かと予想して手に取り読み進めたところ、「絵」そのものに関するミステリーだった。史実に基づくということだけれども、どこまで本当なのか美術に関する知識のない私には分からない。しかし、それでも十分に楽しめる分かりやすさを…

冬姫

過去に衝撃を受けた蜩の記とは趣が異なり、戦国の女性を描いた一作。「女いくさ」という言葉を使って、内助の功と女性同士の勢力争いをきれいに表したような。ただ、主人公の強さが少し分かりにくい。純粋な心を持って余計な野心を持たないことは美しいかも…

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

次から次へと健康法が出てくるけれど、いろいろと試して自分の体について考えることはとても楽しい。 シリコンバレー式は、朝は油とカフェインからスタートする(バターコーヒー)。そして、やたらとココナッツオイルを使うもの。運動も高負荷を低頻度、とな…

女子学生はなぜ就活で騙されるのか

タイトルのまま、女子学生の就職活動に関する親・学生の思い込みと失敗を集めた一冊。この書籍では女子学生が対象になっているけれど、男女に共通するところも多いと思った。 やってはいけない3つのこと:親子で就職活動 たとえば、日経就職ナビの上記の記…

天使が消えた街/the Face of An Angel

イタリアでの英国人留学生殺人事件を元にしたという映画。これも少し時間が経っているけれど。 殺人事件に関する取材が白熱する中に映画監督が参入。ただ、真犯人探しではなく、被害者に焦点をあてた取材を試みる。ということで、この作品でも真犯人が誰かと…

江河の如く 孫子物語

毎作品、人物への愛情が深く感じられる作者による孫子伝。 ふんわりとした画風ながら、中国の土地のもつ空気というか雰囲気が漫画にも現れていて、リアリティをつい感じてしまう不思議なスタイル。内容としては、肝となる思想の部分に触れつつも孫子の兵法が…

独裁者と小さな孫

架空の国の独裁者が権力の座を追われ、妻と娘は国外逃亡に成功するものの、独裁者である大統領と小さな孫だけが残り、宮殿に戻る前に政権が崩壊、二人は逃亡することに。 劇的な葛藤や後悔を表に出すことはしないけれど、逃亡の過程で自分の失策によって人生…