CoffeeAndBooks's 読書日記

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重版出来!

 アマゾンのKindle化リクエストをしておくと、Kindle化された時に通知してもらえる、ということを知った。何て便利。

 というわけで、本日Kindle版にて読ませていただく。

 

 重版出来(じゅうはんしゅったい)とは、重版が出来上がりその書籍が販売されることを言う業界用語らしい。巻末にタイトルに至った経緯が書かれていて、確かに、このタイトルはいいタイトルであり他のタイトルだとここまで目を引かなかっただろうと思う。そして、キーワードとして重版出来!が物語の中でもアクセントとして利いていると思う。

 

 物語は体育会系の女子学生が持ち前の根性で出版社の内定を得るところから始まる。この掃除の人が実は、というのは女性の漫画によく出てくるような気がするけれど、男性の漫画でも同じなんだろうか。ちなみに、この漫画はスピリッツ連載らしい=>

ビックコミックスピリッツ「重版出来!」特設サイト | 試し読み

 

 漫画を作る話だと『バクマン。』もあるけれど、『バクマン。』は漫画家が主役で『重版出来!』は編集者が主役。そして、どちらも漫画家と出版社の両方がいて面白い作品が作られ、私たちの手元に届くということを実感させてくれる。漫画家と編集者の関係や漫画家同士・編集者同士の仲間同士の気持の支え合いなど、作る過程ではいろいろと共通しているところがあって、どちらも何度でも泣ける。

 もちろん、異なる面白さもあって、主人公が目標に向かって努力して達成していく『バクマン。』に比べて、『重版出来!』では組織が描かれているところが面白いと思う。特に、働いている人は『重版出来!』の営業担当者の成長を見て涙するのではないだろうか。どんな仕事も全力でやらなければ面白くはない。この事実を希望と違う配属にやる気を出せない若手営業が、一生懸命に働く周りの人から学んで、変わっていく。

 

 

 漫画に感動しつつ、私自身は、自分の仕事が実生活で身の回りにいるモチベーションの低い仲間を変えられる水準には遠く及ばないことに反省した。明日から、もっともっと頑張ろう。全力で働くと、本当に違う景色が見えるから。

重版出来! 1 (ビッグコミックス)

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バクマン。 コミック 全20巻完結セット (ジャンプコミックス)

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