人に強くなる極意
メッセージはとてもシンプル、目次にあるとおり:
怒らない
びびらない
飾らない
侮らない
断らない
お金に振り回されない
あきらめない
先送りしない
それぞれ、具体的なエピソードと古今の叡智が紹介され、章ごとにお薦めの書籍も紹介される構成。
人に強くなる極意は、自分の感情をコントロールすることもあるけれど、何より相手を見て受け止め方や振舞い方をコントロールすること。怒る理由や脅しにかかる理由や手法と正しい対処法がわかっていれば、余計な衝突せずに良い関係を築くことができる。きわめてわかりやすい極意。
だけど、相手の取るアクションの背景を知るには、やはり経験や知識が必要で、それにはやっぱり本を読んで考える作業が良さそう。第一章では、感情の昇華のために本を読むことと人生の疑似体験のための読書が薦められている。
(下記のコラム後半も小説が薦められていたことを思い出した。そう、ここで紹介されたから読んだのです、蝉しぐれ)
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それから、読書による疑似体験は人間関係だけでなく、環境の変化やプレッシャーに対しても強くなれると再認識した。やはり修羅場は人を強くするので、肉食外資やベンチャーにいると、窮地の経験と「それでも何とかできる」という経験ができるから強くなれる。ただ、誰もがすべての窮地を経験するわけではないので、いろいろな例や対処の仕方・しのぎ方、心の持ち様を仕入れておくのは効果的だと思う。(第二章の「状況を類推できれば恐怖心は消える」に共通するところも)
これからは視野を広く、いろいろな本を読むように心掛けようと思った。