「Chikirinの日記」の育て方
著名人によるKDP(手作りな表紙がちょっとかわいい:Amazonの画像がなぜか表示されないのが残念)、読んでいて違和感は全くなく、電子書籍の出版は技術的にはそれほど面倒でもないのかなと思った。
それはさておき、内容もとても面白かった。個人の日記から始めて、膨大なページビューのブログをつくり、ソーシャルブックリーディングなど新しい試みで読者を楽しませてくれるChikirin氏のブログに対する考え方は、そのままブログのページビューを増やす参考にはならないけれど、仕事や勉強会を含めたコミュニティ運営の参考になると思う。どのような参加者を想定し、どのような関わり方を期待するか・提供するか。そして、場を育ててくれたけれども現状に合わなくなった存在とどう折り合いをつけるか、育ったコミュニティの質をどのように維持するか。
それから、出版した書籍へのインタビューについての考え方を読んで、とある有名な元・経営コンサルタント氏が「経営についての本を書いた人とは仕事をしない。それ以上の成長がないから」と言った話を思い出した。考え終わったから、集大成として書籍にする価値があるけれど、その延長線上ではこれ以上は広がらないということなんだろう。そんな舞台裏を見ると、いつか「本を出すの早まった!改訂したい!」と後悔するようなインプットを送り込んでみたくなる。まずは、著者に倣って自分の発信力を上げていこう。