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CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

キム・フィルビー かくも親密な裏切り

「かくも親密な裏切り」というサブタイトルが示す通り、本書ではキム・フィルビーというソ連のスパイであった英国人(英国でも諜報機関MI6に所属)の友情に多くの頁を割く。

長期間に渡ってだまされ続けた英国での同僚が彼を信じ続けた背景にある、英国における階級制度とその帰属意識はとても興味深い。企業犯罪において、図らず犯人をかばってしまう現象に近いのかもしれない。

そして、無理に信じ続けた友人が自分を裏切っていたと否定しようのない事実を知ってからの葛藤は、上記を考えると相当なものであり・・・。後半は本当にpage turnerだった。

キム・フィルビーの思想的な背景についてはもう少し深く知りたいと思うものの、友情・人間関係に焦点を当てた447頁は素晴らしくまとまったノンフィクションであり、本書においてはこれ以上の足し引きを求めることは難しいだろう。一字千金。

キム・フィルビー - かくも親密な裏切り

キム・フィルビー - かくも親密な裏切り

 

 

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