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CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

あの日のように抱きしめて/the phoenix

少し前に見た映画。

 

 第二次世界大戦が終わり、収容所から生還した女性は、生き別れた夫を探す。

 具体的なエピソードは語られないが、収容所でひどい怪我をした彼女は、顔の再建手術が必要なほどだった。手術は成功するものの、再会した夫も最初は気付かない。それは手術の失敗ではなく、夫が生きていると思っていなかったせいもあるだろうけれど。

 その後、夫は遺産を手に入れるため妻のふりをするよう、彼女に依頼する。主人公はそれを受け入れ、自分になっていく。それと平行して、収容所に送られた前後の出来事が明らかになっていき、、、

 最後の「ベルリンへの生還」では、夫だけでなく周囲の友人も奇妙な感じが表されていて、十分に語られていない背景を色々と想像するしかない気持ち悪さ。一方で、まさに原題Phoenixのような復活を見せる主人公。怯える夫の姿。何ともいえないエンディングだった。

 タイトルの和訳と最後に歌われた"Speak low"の歌詞にて"We're late"を「遅れないで」と訳していたのは、主人公は最後まで夫の気持ちを取り戻そうとしているという解釈なのかもしれないけれど、私には「もう遅い」とあきらめたように見えた。主人公は変わることのできる、生還者なのだと。それが、自殺したレネとの違いなのではないかと。 

  

あの日のように抱きしめて [DVD]

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