天使が消えた街/the Face of An Angel
イタリアでの英国人留学生殺人事件を元にしたという映画。これも少し時間が経っているけれど。
殺人事件に関する取材が白熱する中に映画監督が参入。ただ、真犯人探しではなく、被害者に焦点をあてた取材を試みる。ということで、この作品でも真犯人が誰かという結論にはならず、チラシから期待するサスペンス的な気持ちで観ると肩透かしをくらうかもしれない。
この映画では、傷付いた(とすら言い難いかもしれない、単純に仕事に疲れたとか、それくらいの感覚かもしれない)主人公が、一時停止して考える時間を持って、癒される過程が描かれているだけなのだろう。若い女の子と行動をともにして、自分の離婚や親権、それに伴う周囲の視線、仕事の行き詰まりから少し開放される。
風景を含め、画面が全体的に美しいので、睡眠前に何となく観るのによさそう。