CoffeeAndBooks's 読書日記

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47原則

 マッキンゼー出身者による仕事法の本は大量にあり、それだけでも書店にコーナーが作れるくらいだと思われる。大前研一氏、トム・ピーターズ氏をはじめ、多くの卒業生が学んだことを布教してくれている。中には、冠だけの本もたくさんあるけれど、この47原則は久しぶりに大量のメモを取る学びがあった。

 トム・ピーターズ氏の本はどれだけ楽しく仕事ができるか、真剣に仕事に打ち込めるか、という点で感銘を受けたけれど、それに比べると本書は、いかに周囲に楽しく仕事してもらえるか、チームをよく運営できるか、という点で学ぶところが多かった。ポジティブなフィードバック、アシスタントに対する接し方。特に、アシスタントに対する感謝の気持ちを表すことは普段からやっているつもりだったけれど、アシスタントの人たちに対してプロジェクトの内容まで説明することはできていなかったと反省したので、明日から始めようと思う。

 この47原則はどちらかというとリーダー目線で、優れたリーダーがどのようにチームを運営しているかが紹介されているので、リーダーの教科書的な位置付けだと思う。しかし、別な本で大前研一氏が、経営の勉強は経営者になってからでは遅い、経営者を目指すなら入社一年目から経営者の目線で勉強するべき、というような主旨のことを書いていた記憶があるので、入社一年目から読んで損のない本だと思う。それに、良い上司を選定するうえでも役立つ情報になるはず。 

47原則―――世界で一番仕事ができる人たちはどこで差をつけているのか?

47原則―――世界で一番仕事ができる人たちはどこで差をつけているのか?

 

 

 仕事を楽しみたいなら、トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦三部作も必読。これこそ入社一年目から実践できることばかり。まずは、自分株式会社になる。そして、自分株式会社の戦略を自分で作り、顧客と向き合い、自分の価値を高め、最高にかっこいい(セクシーな)プロジェクトをやり続ける。安易な独立指南ではなく、経理は経理株式会社、総務は総務株式会社になって、最高にかっこいい経理や総務を目指すことを訴える。つまらない仕事は存在しないと10年以上社会人をやっていると思う。ただ、どんなに華やかな目立つ職種についていても仕事をつまらなくする人はいるし、職場を悪い職場にしてしまう人はいる。それを見て、誰かのせいにするのではなく、自分が変わる、自分が変える、と思えば、すべての仕事は熱くセクシー、すべての職場は最高の職場になる。

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))