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CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

ジャコモ・フォスカリ

 テルマエ・ロマエが大ヒットしたヤマザキマリ氏による、退廃的な雰囲気の漫画。テルマエ・ロマエはエネルギーに溢れる男性が主人公だったけど、こちらは物静かで翳のある中年男性。戦後すぐの日本を舞台に、ファシズムに祖国でなじむことのできなかったイタリア人学者が住んでいて、三島由紀夫や阿部公房がモデルと思われる作家たちと交流しつつ、カフェの美男子に惹かれていくというストーリー。これから、距離を縮めてカメリアコンプレックスを発動させるのか、それとも、破滅していくのか、続きも気になるけれど、もう3年経って2巻が出たとは聞かないのが残念。

 物語としては設定の紹介が終了したところ、という感じなので、あまり盛り上がらないけれど、少し年をとって、若くて美しい人に対して恋愛ではない複雑な感情を抱くことが素敵に描けていると思った。

  

 

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