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CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

生産性

読書 ビジネス

 マッキンゼー式〇〇の玉石混淆ぶりはなかなかのものだけど、伊賀泰代氏の著作は2冊ともとても参考になった。日本の組織には「生産性」と「リーダーシップ」が欠けているということで、完全に同意ではないけれどうなづけるところも多い。

 工場ではストップウォッチを使って生産性の向上に勤しむのに、ホワイトカラーには求めない、それはおそらくホワイトカラーを特別視しているということもあるのだろうけど、日本企業のホワイトカラーは職務定義が明確になっていないことも理由にあるように思う。また、社内のローテーションを前提にしている組織が多いので、専門家として集中するというよりはいろいろな業務を「よしなに」こなすことが職務になっていて、生産性を測りきれないところもあると思う。なので、本書で書かれていた他社のベンチマークは少し難しいかもしれないという印象を持つ一方、前年比で生産性の向上を測る/図るというのは非常に有用だと思った。特に、ローテーションのために何となく引継ぎが行われると、意義の不明な業務もレガシーとして引き継がれてしまうので、それを整理していかないと日々の業務が多すぎて生産性どころの話ではない組織になってしまう。

 それから、教育研修に関するところは読んでいて反省した。ついつい、能力が不足する部下について、日本ではどうして能力を理由に解雇できないのだろうと思ってしまうこともあるのだけど、教育をあきらめつつ在庫として抱えてしまい、本人にとっても周囲にとっても良くない状況を生み出していたと反省。人に対してはあきらめず、「期待をしている、だから成長しましょう」というメッセージを伝え続けなくてはいけない。もちろん、最後は向かないところで座り続けるよりも能力を発揮できるところに移ったほうがハッピーではあるけれど。

 また、トップパフォーマーとハイパフォーマーの育成の考え方についても非常に参考になる。ついつい、優秀な人を指導係にアサインしてしまいそうになるけれど、そこに収まらない人にはタスクとしてもっと難易度の高いタスクを与える必要がある、というのは言われてみるとその通りで腑に落ちた。

 

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

 
採用基準

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