ルポ 児童相談所:一時保護所から考える子ども支援
私個人も児童養護施設に暮らす子どもへの支援ボランティアに参加しているので、とても関心の高い領域ではあるけれど、児童相談所については考えたことがなかったので衝撃を受けた。児童養護施設で暮らす子どもは、将来施設の職員になりたいと言う子が多くいるのに、児童相談所で働きたいという子どもはいない。多くの子どもが二度と帰りたくないと言うらしい。
とはいえ、相談所で働く職員が悪い人間ということではない。業務量も増加し続け、日々、何とかオペレーションをこなすしかなく、そのためには子どもの気持ちに寄り添う努力をするよりも問題を起こさないでやり過ごしたいという気持ちになることはよくわかる。悲しいことではあるけれど。生活保護のケースワーカーは一人当たりの件数が決まっているというのに、児童養護にはないというのも衝撃。
背景として、問題のある家庭が増えた又は顕在化しやすくなったということで、ケース数自体の増加もあるけれど、相談所での滞留日数の増加もあるらしい。これを減少させる取組に成功している自治体もあるようなので、うまく横展開されてほしい。
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