CoffeeAndBooks's 読書日記

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杉浦日向子の食・道・楽

 食事について、メニューに季節感がないことを嘆く人は多く、私自身も反省することが多いけれど、器についてはもっと無関心な気がする。そんなことを思ってしまう、酒器十二か月の章。各月に本人所有の器の写真が紹介されていてとても素敵。生活を楽しむ、ぜいたくに暮らすとはこんなことではないだろうか、とも思う。

 ひとりで食事する楽しみ、人と食事をする楽しみ、どちらも最高に素敵なことに思わせてくれるエピソードの数々も魅力的な一冊。粋な方でした。

杉浦日向子の食・道・楽 (新潮文庫)

杉浦日向子の食・道・楽 (新潮文庫)