女神の見えざる手/Miss Sloane
ワシントンDCの敏腕ロビイストが主人公のこの映画、ものすごく興奮させられる。勝利に取りつかれた天才、チームメンバーをリソースとして最大限に活用する徹底した合理主義は理解を得られにくいけれど、確実に結果を出す。とにかく、睡眠障害や薬物依存、エスコートサービスの常連などちょっと生活が破綻しているところもありつつ、しっかり仕事をしているシーンはかっこよすぎる。公聴会の最後は圧巻。まあ、自分がなりたい姿や一緒に働きたい存在ではないかもしれないけれど、一度はご一緒してみたい強烈な人物。
そして、強烈なキャラクターを主人公に持ちつつ、ほかの登場人物もしっかりと描かれているなという印象。フォード君なんて本当に彩りだと思っていたら、意外にきっちり仕事をしてくれるし。また、衣装も素晴らしかった。10センチはありそうなピンヒールは別にして、働く女性にとって参考になるファッションも多い。