CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

ハニーランド/Honey Land

honeyland.onlyhearts.co.jp 日本では馴染みの薄い国、北マケドニア。少し前まで、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国と名乗っていたが、ギリシャとの国名を巡る争いを避けEU加盟を進めるため国名を変えたと聞く。国名を変え、NATOには加盟したようだ。 そん…

女帝 小池百合子

現職都知事の半生を、都知事に近かった人々からの証言と過去の著書や報道情報を基にまとめた一冊。私が物心ついた頃には既に政治家だった方なので、カイロ留学時代やキャスター時代のエピソード等は非常に興味深い。しかし、著者は何をモチベーションにこの…

フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー

元ニューヨーク・タイムズ東京支局長による、フェイクニュースに惑わされず情報を収集、取捨選択するための手法や情報源の紹介。特に日本とアメリカのニュースを主に得る必要のある人には便利な一冊。 本書で紹介されている、エリック・シュミットの言葉で、…

ペイン アンド グローリー/Pain and Glory

仕事に関係のある本のことは書けないので、仕事のインプットが多いと、映画の投稿が多くなってしまう。 コロナでしばらく映画館に行けなかったのは残念だが、Social Distancing推奨下の映画館は座席間隔があけられていて非常に快適。本日は久々のペドロ・ア…

ハリエット/HARRIET

www.youtube.com アメリカ軍で最初の女性指揮官として後世に名を遺すハリエット・タブマン。20ドル札の肖像になることも報じられている。なお、ハリエット・タブマンは黒人解放活動でも活躍し、女性参政権運動でも活躍している。5ドル札と10ドル札も女性参政…

Diet Land

これもまたAmazon primeで。タイトル画でDIET LANDのネオンサインのTだけライトが消えているのが、少し暗示的?Season 1となっているけれど、Season 2は見送られた模様。少し過激すぎたのか、あまり人気が出なかった様子。そのせいで、何となくドラマのメッ…

Home coming/ホームカミング

Amazon prime videoのオリジナルコンテンツ。製薬メーカーにバックアップされているらしい、帰還兵のリハビリ施設が舞台。主人公であるカウンセラー ハイディの数年後と、施設での出来事を行き来する構成だが、物理的な舞台はハイディがカウンセラーとして働…

謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア/恋するソマリア

一気に続けて読んでしまう。『謎の独立国家~』が先で、続編が『恋するソマリア』という時系列はあるけれど、どちらから読んでも楽しめるはず。ただ、やっぱり時系列に並んだほうが読みやすいのは確か。 『謎の独立国家~』を読めば、ソマリランドへの行き方…

愛してるよ、愛してるぜ

山田詠美と阿部譲二と言えば、山田詠美氏がデビューした当時に、恋人との問題を抱えていて対談をキャンセルしたところ、後日、花束と優しいメッセージを届けたエピソードがすぐに思い出される。以来、とても仲の良い様子はエッセイ等からうかがえる。この対…

歴史とは靴である 17歳の特別教室

17歳の特別教室と副題がついてはいるけれど、大人が読んでも面白い。『無私の日本人』『武士の家計簿』など、著書が映画になるような歴史学者を呼んで特別教室とは、ちょっとうらやましいな。この授業を受ける生徒もしっかりしているので、質問がまた興味深…

私にふさわしいホテル

最近、気に入って毎週のように通っている日比谷シャンテ3階の書店HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEにて、『山の上ホテル+帝国ホテル+カンヅメ』と書かれた3題噺の文庫。手に取ってみると、割と好きだけど全作追い切れてはいない柚木麻子氏の未読の一冊。思わず…

ハスラーズ/HUSTLERS

ハスラーズ(字幕版) 発売日: 2020/05/27 メディア: Prime Video 悪い人間が被害にあう犯罪映画は、犯罪者がヒーローになる。本作はジェニファー・ロペスが演じるトップダンサーであるラモーナが、金融危機で景気の悪くなったウォール街の残党を相手に、ぼっ…

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

ヴィレッジヴァンガードが最高に面白い場所だった頃、そこで働いていた作者。別居から離婚という私生活の転機に、仕事においても会社の体制や雰囲気が変わったことで新しい道を考え始める。そんな時期に、出会い系サイト(といっても男女の出会いというより…

この世にたやすい仕事はない

やっぱり時には書店に足を運ばないと、意外な出会いは期待できない。意外な出会いには、しばらく読んでなかった作家の新作も。津村記久子氏は、2009年の芥川賞作家。すっかり読んでなかったけど、読み始めた瞬間に懐かしい気持ちになる。読み心地の良さが印…

家族を想うとき/Sorry We Missed You

家族を想うとき[Blu-ray] 発売日: 2020/06/17 メディア: Blu-ray 年末のお休みで映画館へ。「わたしは、ダニエル・ブレイク」のケン・ローチ最新作は、再び福祉から漏れている人々について。 福祉はあっても、必要な人にはなかなか届かない。やりがい搾取で…

プライベート・ウォー/Private War

プライベート・ウォー(字幕版) 発売日: 2020/02/11 メディア: Prime Video プライベート・ウォー [Blu-ray] 発売日: 2020/03/03 メディア: Blu-ray 戦場ジャーナリスト、メリー・コルヴィンの伝記的映画。彼女が隻眼になった経緯、数年にわたり苦しむ深刻なP…

LOST IN TRANSLATION

"Lost in Translation"は、翻訳によって何かが失われてしまう、という翻訳の欠点として使われる表現。この絵本は、翻訳の難しい様々な言葉(といっても言語の偏りは少しある)を、紹介する一冊。英語版も平易な文章ではあるけれど、日本語版のほうがカタカナ…

Once Upon A Time In Hollywood

"once upon a time"といえば、おとぎ話の始まりの言葉。こちらの映画も史実を下敷きにしつつ、主人公は架空だし、ある重大な事件についての取り扱いも。50年前が舞台で、ぎりぎり当事者の一部が存命。 落ち目になりつつある西部劇のスター俳優とそのスタント…

GIRL

girl-movie.com トランスジェンダーの高校生のララが主人公の本作は、トランスジェンダーであることに起因して悩む姿を描いているけれど、それ以上に10代特有の焦燥や思いつめてしまう感覚が描かれているように思った。 転校して、女子に混ざってバレエのレ…

王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎

DNAが解き明かした謎と、解き明かし切ってはいないけれど大いにヒントを提供した謎についての一冊。図表と平易な文章のおかげで、生命科学方面の知識がなくても楽しく読める。 シェイクスピアが醜悪な人物として描いたリチャードIII世。その容姿はシェイクス…

「国語」から旅立って

日本語がネイティブで、日本語で大学院までのほとんどの教育を受け、日本語の小説やエッセイを書く作家である台湾人の温又柔氏。そんな彼女が、「国語」をどのように捉えたか、を様々なエピソードを通じて語る一冊は、とても素晴らしい読書体験につながった…

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス/Ex Libris: The New York Public Library

映画館が限られるのが残念な、見る価値のある一本。 舞台はそのままニューヨーク公共図書館。官民パートナーシップにより、市の予算と民間からの寄付により成り立つ予算を基に、ただ本を貸すだけでなく、コミュニティをよくするための活動(芸術の振興や教育…

つみびと

何かで彼女は締め切りのある仕事はしない、と聞いた記憶があって、いかにも山田詠美だなと思っていた。そんな山田詠美氏の最新作は、意外性の塊。日経新聞夕刊の連載、それも取材に基づくネグレクト死が題材。 これまで、エッセイを通じて愛情に満ちた家庭で…

工学部ヒラノ教授のラストメッセージ

ヒラノ教授も最新刊では「終活大作戦」ということで、ヒラノ教授が東工大で金融工学を研究する理財工学研究センターを最後の仕事として開設したのも20年前。 本書は、ヒラノ教授(何のための仮名なのかわからないくらい『=著者』だけど)が、筑波大学でのブ…

女の不作法

人気脚本家による、ちょっといけ好かない人物の評論集とでもいうのか、著者本人の失敗経験も含めて様々なケースが紹介される。読む前は、悪口が大量に展開されているエッセイなのかなと思っていたけれど、あまり感情的でない書き方なので悪口という感じはあ…

始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎

漫画だと個別の場面での心情の動きをじっくりと考えられる利点があるものの、歴史の中のどの部分なのか、中国全土の中でどの辺りなのか、といった全体像が見えにくくなる。そして、史実を基礎にした創作だと、気になるのが、どこまで史実と一致するのか。 そ…

醤油・味噌・酢はすごい-三大発酵調味料と日本人

私は海外に出ても、あまり食のホームシックを感じることがないのだけど、やっぱり時に和食か中華料理が食べられると少し嬉しくなる。醤油が恋しいのか、味噌(豆鼓のようなのも含めて)が恋しいのか、そのあたりは謎だけど、やっぱり染みついた味覚はあるの…

森瑤子の帽子

大きな派手な帽子と真っ赤な口紅、大きな肩パッド。バブル時代にスノッブを自認し、バブリーな生活が憧れをもって見られていたという森瑤子のトレードマーク。私は森瑤子の作品は数冊しか読んだことがなく、当時は年を取ることへの焦りを感じとる素地もなく…

政治と情念 権力・カネ・女

サブタイトル通り、権力・カネ・女のバランスが取れた田中角栄・真紀子論。当初は田中真紀子研究だったということだけれども、タイトルが示すとおり田中角栄研究が主。田中真紀子氏はエキセントリックな振舞いが目立つものの、政治家としては合理的な西洋派…

バイス/VICE

longride.jp まず、やっぱり政治家というのはファミリービジネスなんだな、という感想。ちょっとやんちゃなエール大学ドロップアウトの若者が、女性であるために政治家にも社長にもなれないと嘆きながら夫に夢を託そうとする妻の内助の功を受けて、政治の世…