CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

ビジネス

フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー

元ニューヨーク・タイムズ東京支局長による、フェイクニュースに惑わされず情報を収集、取捨選択するための手法や情報源の紹介。特に日本とアメリカのニュースを主に得る必要のある人には便利な一冊。 本書で紹介されている、エリック・シュミットの言葉で、…

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

ヴィレッジヴァンガードが最高に面白い場所だった頃、そこで働いていた作者。別居から離婚という私生活の転機に、仕事においても会社の体制や雰囲気が変わったことで新しい道を考え始める。そんな時期に、出会い系サイト(といっても男女の出会いというより…

ビジネスファッションルール 武器としての服装術

ファッションについては人から注意を受ける機会が少なく、特に女性の場合は自由度が高いと思っている人も多いので、余計に難しい。また、日本ではあまり職業に応じた服装という意識が不足しているところがあるかもしれない。たとえば、日本版は少し見ただけ…

接待の一流 おもてなしは技術です

デート編はさておき(バブル後の世代にはちょっとおなか一杯)、ホストとお店の関係を明確にしたうえで、もてなしの在り方を説く一冊。さすがにお店選びで「初めて来るんです」というような失敗は見たことがないけれど、ゲストにワインリストを渡す、は結構…

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話

お正月休み、Kindle Unmilitedで読めたので興味本位でダウンロードしたところ、驚きの世界にページをめくるのが止まらず、そのまま読み終えてしまった。著者はウェブを経由して仕事が始まった新人漫画家ということで、おそらく若くて、社会経験もそれほど豊…

だから、また行きたくなる。――伝説の外資系トップ営業が教える「選ばれるサービス」の本質

はじめて川田修さんの著書に触れたのは、「かばんはハンカチの上に置きなさい」というもので、タイトルになっている教えはお客さまのお宅にお邪魔した際の心遣いを説くものだった。地面に直置きするかばんを訪ねたお宅の部屋の床に置かず、一枚ハンカチを敷…

監査役 野崎修平

監査役というあまり馴染みのない役職。立場が高いことはわかるけれど、何をしているのかよくわからない。何となくおじいちゃんたちがお茶を飲んでいるイメージ。実際、この漫画でも主人公を除く監査役たちはおとなしくお茶を飲むのが業務時間の主な過ごし方…

社内政治マニュアル

直接的で、書店で手に取るのは少し躊躇するけれど、大丈夫、Kindle版があった。 内容としては、「職場の駆け引き術」というけれど、人を自分が思うように動かすという方向での駆け引きはあまりない。印象に残るのは、自分に対して攻撃的・非協力的に見える人…

一生モノの人脈力

あまり自己啓発書を読んで心動かされることはないのだけど、この本は久々に感動し、少しずつでも実践しようと思わせられた。 人脈は損得ではない、Give & Takeの総量は決まっていない、とにかく動くことが大切である、ということが具体的なエピソードととも…

住友銀行秘史

元住友銀行取締役まで上り詰め、その後楽天の副会長を女性関係の問題で退任というなんだかすごい経歴の著者(ゴーストが入っているとどこかのインタビューで言われていたけど)が、戦後最大の経済事件といわれる「イトマン事件」に関する行内のいざこざや政…

レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?

特許・知財の戦略について少し勉強。 特許を取るということは、技術が公になるということ(特許公報はすべて見えてしまう)。そして、アイディアに国境はないけれど、特許には国境があるということで、日本で特許をとっても世界で権利が守られるわけではない…

徹夜しないで人の2倍仕事をする技術

世の中が残業規制、労働時間短縮に向かう以上、同じ成果を出そうと思ったら生産性の向上は必須。とはいえ、ホワイトカラーは『思考時間の必要性』を言い訳に生産性の議論を避けようとする人も多い。でも、そこで思考停止せずに分業やパターン化による効率化…

楽しく学べる「知財」入門

大手メーカーにて特許に関わり続けてきた弁理士による、意外な特許に関する話や特許に関するトラブル・係争などの紹介。長年、稲森謙太郎の筆名で科学技術ジャーナリストをされてきたということで、文章は読みやすく、面白いけれど取っ付きにくい知財につい…

日本電産永守重信社長からのファックス42枚

当たり前のことをやる、この大切さ。よくPEファンドの人たちと話すと出てくるのが、技術力はあるのに、営業面で当たり前のことができない会社が多いということ。依頼に対して、信頼や実績がないうちは速さで勝負するのもひとつ。市場価格を前提に価格を下げ…

AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である

あらゆるビジネスにサイエンスやテクノロジーが絡んでくる時代、サイエンスやテクノロジーを誰もが避けられなくなる。そして、ビジネスの世界にもう一つ進出しているものがデザイン戦略に代表されるArt。テクノロジーとArtは密接につながっている。というこ…

具体と抽象

部下がもう少し考えてくれたら、というのは多くの管理職の共通の悩みだと思う。一を聞いて十を知ってほしいというのが高望みだとしても、せめて同じような説明を何度も繰り返したくないと思ってしまう。バックグラウンド(学歴、職歴、経験)によらず、最初…

僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

インテリジェンスのプロである佐藤優氏と解説の天才である池上彰氏の対話形式で進んでいく、チェックするべき媒体と情報の読み方。最後に70の極意と紹介された新聞・雑誌・ネット・書籍に関する情報が一覧されている点は実践に移しやすくて実用的。 今回は地…

騙されてたまるか 調査報道の裏側

足利事件、桶川ストーカー事件で真実に向かい合ってきたジャーナリストが、調査報道について語る。他の著書のサマリーのような一冊でもあるけれど、だからこそ調査報道とは、という部分にフォーカスできているように思う。どの案件でも、リスクを取りながら…

経済学者 日本の最貧困地域に挑む

レクチャーをきっかけに大阪維新の会に呼ばれ、橋本市長の元で改革を推進することになった社会保障関係の学者が特別顧問として行政の世界に入り込み、誰もが知る『あいりん地区』 の改革を実地で行った記録。貧困問題にそれほど強い関心がなくても、大阪市と…

生産性

マッキンゼー式〇〇の玉石混淆ぶりはなかなかのものだけど、伊賀泰代氏の著作は2冊ともとても参考になった。日本の組織には「生産性」と「リーダーシップ」が欠けているということで、完全に同意ではないけれどうなづけるところも多い。 工場ではストップウ…

トヨトミの野望

どこかの戦国ゲームのようなタイトルだけど、経済小説。名古屋にある巨大自動車メーカーをモデルにした小説というか、仮名にしただけのノンフィクションというか。技術VS経営、創業者VSプロ、ビジョンVSビジネス、と両立も当然できることながら対立しがちな…

通訳ガイドというおしごと

試験対策本は多いけれど、どうやって仕事にするか、という本は少ないような気がする通訳ガイド。序盤にも紹介される通り、やはり通訳ガイドで食べていけている人は多くはない様子で、専業でやっていくにはかなりの営業努力が求められそうだ。 この書籍では、…

人生2割がちょうどいい

電通のクリエイティブディレクターから独立してエージェンシーを立ち上げた岡康道さんとコラムニストの小田嶋隆さんが日経ビジネスオンラインで連載していた対談をまとめた一冊。 抽象的な会話をする人間の方が尊敬されるけれど、自分はどんどん具体的な会話…

ゴールは偶然の産物ではない

絶版になったと思っていたら廉価版が発売されていたので紹介。 コンサルタント出身の著者が、サッカークラブFCバルセロナの副会長として取り組んだ改革と背景にある考えを説明する一冊。題材はサッカーだけど、内容は普遍的だと思う。「うちは特殊(な業界・…

マネーの拳

三田紀房氏の漫画はどれも面白く、ドラゴン桜やエンゼルバンクほどには有名でないかもしれないけれど、こちらもビジネスの世界を面白く描いている。 マネーの拳は、主人公が元ボクサー。最初は分かりやすい話で飲食店を始めるけれど、飲食店というのは中々難…

47原則

マッキンゼー出身者による仕事法の本は大量にあり、それだけでも書店にコーナーが作れるくらいだと思われる。大前研一氏、トム・ピーターズ氏をはじめ、多くの卒業生が学んだことを布教してくれている。中には、冠だけの本もたくさんあるけれど、この47原則…

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

個人的にマーケティングはすべてのビジネスパーソンに必須の知識だと思う。営業や販売の担当として商品を売るのか、IRや人事の担当として自社を売るのか、といった立場の違いはあっても戦略・戦術を考える知識は重要。 この書籍はユニバーサルスタジオジャパ…

無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論

昨日(学歴の耐えられない軽さ - CoffeeAndBooks's 読書日記)に引き続き、海老原嗣生氏の著作。今度は就職活動の学生ではなく、課長レベルの社会人が直面するマネジメントの参考書的な一冊。 全体的な作りとしては、波頭亮氏の経営戦略概論に似ていて、古今…

学歴の耐えられない軽さ

一見もっともらしい巷の常識的な見解に対して、丁寧に反証データを提示していくスタイルは著者がモデルになったエンゼルバンクと同様。著者によればルックス以外は比較的そのままとのこと。 [まとめ買い] エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(モーニングコミック…

ヤバい出世学

タイトルとは裏腹に、人を待たせない、クレーム・文句には感謝で対応など、当然のビジネスマナーというか社会人の基本動作を教える一冊。ただ、一応、心理学的な考察も付記されているという感じか。内藤誼人といえば、椅子を相手より高く、ネクタイは赤、の…