CoffeeAndBooks's 読書日記

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50ヵ国語習得法

 複数語をマスター、複数語がペラペラというと、「どのレベル?」という疑問が付き物。

 著者は医師。さすがに、50カ国語で診察をできるレベルにできるということは想像がしがたいけれど、外国人を相手にするお医者さんであれば、最初の一言二言を相手の母語で話しかけるだけでも50カ国語が仕事で使えるレベルに間違いなくて、それは素敵なことだと思う。

 この書籍はあまり具体的なメソッドもないので、本当に複数語を学ぼうと思うとがっかりするかもしれない。ただ、著者が学んだ言語の文字と挨拶が列記されているので、世界にはこんな言葉がある、というのを眺めるのに面白い本だと思った。たとえば、旅行や出張に出かけるとき、行き先でどんな言葉が話されているのかを見て、実際に使ってみるのは楽しそう。
 
 著者の方向性が浅く広くなので、自分が真剣に勉強した言葉に関する記述は少し物足りないけれど、黒田龍之介の「世界の言語入門」や「その他の外国語」など、外国語ののぞき見というか、クイックツアーのような旅に興味がある人は楽しめるはず。