CoffeeAndBooks's 読書日記

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キャロル/CAROL

 「ブルージャスミン」以来、少し雰囲気の怖いケイトブランシェット。本作でも美しいけれど、翳があるというより裏のある人みたいな雰囲気を醸し出している。しかし、サスペンスではなくて、恋愛を描いたドラマである。ケイトブランシェットが演じるキャロルは夫と別居中で子供がいるけれど、同性を恋愛の対象としている。

 映画の広告からロードムービー的なものかと想像していたら、自動車で旅行に行って惹かれあう二人が間合いを詰めていく場面もあるけれど、主軸は自立だったり精神的な成熟なのかなと感じた。精神的に脆い印象のキャロルが夫との間に下す決断は、前半のキャロルからは想像できないし、夢を見ているだけのテレーズが成功を手に入れようとするところもやっぱり最初は想像できない。

 

キャロル (河出文庫)

キャロル (河出文庫)

 

  

キャロル(字幕版)

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