CoffeeAndBooks's 読書日記

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海街diary

 いまさらだけど、見る機会があったので。

 原作が好きだと、どうしてもケチをつけてしまいがち。しかし、4姉妹の空気が漫画と同様にきれいで優しくて、海街diaryは映画も素晴らしかったと思う。原作同様に淡々とした展開だし、予想外の展開というのも出てこない。ただ、すずが家族の一員になっていく過程が温かく描かれているように感じた。父親について語られる場面も涙を誘われるけれど、幸が母親を駅に見送りにいく場面がとても素敵だった。特に、全編を通じて唯一の感情的なやり取りが印象に残ったのが幸と母親の会話なので、その場面の静かな感じが心に訴えかける。