インベスターZ - CoffeeAndBooks's 読書日記

　いつの間にか、結構な巻数まできていたインベスターZ。作者はエンゼルバンクやドラゴン桜でおなじみの三田紀房氏、ということで今回もしっかりした取材をされた地に足の着いた教育的な作品に。といっても、変な説教臭さはなく、ものすごく頭の良い中学生～高校生の主人公たちが考えたり学んだりすることを一緒に楽しめるような感じ。

　主人公は名門中学校に学年トップの成績で入学し、各学年のトップだけで構成される投資クラブに入部する。この投資クラブの運用する金額がえげつないけれど、やっぱり投資はこれくらいの金額を動かさないと語れないように思う。主人公たちは、ただPCに向かった運用するだけでなく、警備会社のCMの裏側を読んでみたり、勢いのあるビジネスパーソンの話を聞きに行ってみたり、といった部分は投資をしない人にも面白いはず。そして、かなりの歴史ある学校の舞台設定で、主人公の祖父が初代投資クラブ所属ということから、お金、株、産業と戦争の関係なども興味深い知識を提供する。

　絵柄には癖があるけれど、慣れてくるとそれほど気にもならない。