日本電産永守重信社長からのファックス42枚
当たり前のことをやる、この大切さ。よくPEファンドの人たちと話すと出てくるのが、技術力はあるのに、営業面で当たり前のことができない会社が多いということ。依頼に対して、信頼や実績がないうちは速さで勝負するのもひとつ。市場価格を前提に価格を下げる努力も同様。50社以上のM&Aですべて1年以内に黒字化するというのは、ものすごいことだけど、当たり前を追求すればこんなすごいことが実現できる。
本書では、とにかくやるべきこと、考える前提にするべきこと、というのが紹介されている。ちょっとだけ在籍した人が見聞きした例ではなく、経営側の立場で参画されていた方が厳選した永守氏の哲学だけに参考になる。動く、考える、(他人ではなく)自分に不満を持つ。誰にも等しく与えられている資産である時間を最大限に有効に使う。スピードを追求する。どれも、本人のコミットメントだけでできること。経営者だけに必要な心構えではなくて、一社員も使える心構え。
ちょっとタイトルがインチキ自己啓発風なのが残念ではあるけれど。
「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
- 作者: 永守重信
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本
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