CoffeeAndBooks's 読書日記

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徹夜しないで人の2倍仕事をする技術

 世の中が残業規制、労働時間短縮に向かう以上、同じ成果を出そうと思ったら生産性の向上は必須。とはいえ、ホワイトカラーは『思考時間の必要性』を言い訳に生産性の議論を避けようとする人も多い。でも、そこで思考停止せずに分業やパターン化による効率化は必要だし、考えるにしても結果の成功率を上げていかなくてはいけない。なんといっても、想像的な仕事で効率化の概念が当てはまらないと思われがちな漫画家が、それもヒットを何作も世に送った漫画家も生産性を高めることで効率的に成果を出しているのだから、一般的なビジネスパーソンだって同様に試せることはあるはず。

 読んでいて思ったのは、職場で改善の必要なメンバーが延々と考え込んで袋小路にはまり挙句締め切りを過ぎてからできませんでした、となってしまうことがある一方で、効率的に物事を進め成果が出せるメンバーは既存のパターンをうまく使って新しいものを考えているな、ということ。本書でも「企画は考えて出すものではない」「ベタを貫け」と書いてあるけれど、ずっと考えていれば企画が降ってくるなんてことはめったになくて、やっぱりベタなものが一番。そこに新しい視点を持ち込むと、価値が生まれる。考えることに価値があると思ってしまう人には、是非とも一度読んでほしい一冊。

 

成功の五角形で勝利をつかめ!

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個性を捨てろ! 型にはまれ! (だいわ文庫)

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