CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?

 特許・知財の戦略について少し勉強。

 特許を取るということは、技術が公になるということ(特許公報はすべて見えてしまう)。そして、アイディアに国境はないけれど、特許には国境があるということで、日本で特許をとっても世界で権利が守られるわけではない。実際、日本企業の特許公報を見て研究開発の手間を削減している企業の話なども出てきて複雑な気持ちになる。でも、世界中で特許を取るなんて、余程の技術でない限り難しそうだし。

 特許の取得は、真似をされたときに真似されたと戦えるもの(形状の工夫など)には向くけれど、戦いにくいもの(製法・技術など)には向かない。だから、コーラの製法は秘密。ただ、タイトルに挙げられている伊右衛門のレシピは、特許により公開された部分を真似しても同じ味にはならず、宣伝効果も期待されるのでアリとのこと。オープンにするところとクローズにするところを考えるオープン・クローズ戦略が重要ということで、グリコのポッキーの例は分かりやすく興味深かった。 

 

レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識

レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識

 
なぜ、伊右衛門は売れたのか。

なぜ、伊右衛門は売れたのか。

 
あの商品は、なぜ売れたのか

あの商品は、なぜ売れたのか