マリコ、カンレキ!
長距離移動があったので、駅の書店に寄ってみたところ、林真理子フェア。ちょうど未読の文庫2冊を見つけ購入。
まず、びっくり。林真理子さんが還暦を迎えた時期のエッセイが、もう文庫本になっている。やっぱり最近の60代は元気。ananのエッセイと週刊文春のエッセイで重複する交流関係やイベントも多少はあるものの、ananは出版業界やファッション関連の内輪ネタが多く、週刊文春では少し広めに文化人や実業界との交流や日常生活に関する話が多い印象。ananは月刊だったと思うけど、週刊誌の連載でこれだけのネタが出てくるなんて、ものすごい活動量。しかも、これだけ忙しそうなのにNHKの朝の連ドラも見ているなんてすごいことだ。
全体的には『マリコ、カンレキ!』の方が某有名芸能人と経歴の怪しい女性の献身的な愛を描いた作者へのメッセージやメディアへの突っ込みや某人材会社の社長とのやり取り、チャリティオークションなど面白い話が多かったけれど、『突然美女のごとく』ではあちゅう氏と思われる人物との食事会の話や美には暇が必要という発見などがあって、面白い。そして、『マリコ、カンレキ!』巻末の『花子とアン』脚本家との対談も良かった。どうにも柳原白蓮という人には良い印象を持っていなかったけれど、今度いろいろと読んでみよう。