くるみ割り人形と秘密の王国/The Nutcracker and the Four Realms
クリスマス映画はやっぱりハッピーなもの。バレエでおなじみのくるみ割り人形の世界のその後、という感じだろうか。主人公の名前はクララ・シュタールバウム、弟はフリッツではあるけれど、くるみ割り人形そのままの世界を描くわけではない。どうやら主人公のお母さんがくるみ割り人形の世界に夢をみる少女時代を過ごしていたようで、主人公はクリスマスのパーティでプレゼントを探す途中でその世界に迷い込む。
随所で挟まれるバレエも美しい、ミスティ・コープランド。でも、バレエは足の動きが驚異的ではあるものの、足を映し過ぎかも。もっと色々な動きが見たかった。
Sugar Plum(ドラジェの精)の名前にぴったりなルックスも素敵だった。しかし、彼女の過去の悲しみからの変容、というのは少女向けホラー漫画に多そうな話。やっぱり人形ってそんな感じなのかな。念がこもるというか。
そして、この映画のメッセージは最近のディズニープリンセス映画らしく、主人公は誰かに見つけられたり助けられたりする存在ではなく、自分で自分の価値に気付き、誰かを助ける存在。自信を手に入れる瞬間の描写が素敵だし、最後のシーンも素晴らしい。どの世代が見ても楽しめるし、感動するはず。
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