CoffeeAndBooks's 読書日記

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レベッカ

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 シアタークリエ×涼風真世×山口祐一郎、貴婦人の訪問(貴婦人の訪問 - CoffeeAndBooks's 読書日記)を思い出す。チケットを取ったのは、もちろん涼風真世がダンヴァース夫人を演じる回。しかし、保坂知寿のダンヴァース夫人も見たかった・・・全く違う魅力があったはず。

 涼風真世はさすがの歌、貫禄。男役的な声とも違う低音が素晴らしい。盛り上がるところでも急な裏声がないのがすごい。そして、狂気を感じさせるレベッカへの愛情を見せるダンヴァース夫人を涼風真世が演じると、最後まで顔の見えないレベッカの姿も涼風真世で想像してしまい、ますます妖しい愛憎を感じてしまう。ダンヴァース夫人は、レベッカに自分を投影してうっとりしていたのかもしれない。レベッカを誇らしく陶然としていたら、急死。これはひどい喪失感を与えるはず。そして、レベッカの夫はレベッカとは比較にならないような女の子を後釜に迎えようとしている状況は許しがたいものだろう。でも、その死の真相は、ダンヴァース夫人にとってある意味ひどく残酷。ただ、ちょっと火事のシーンに続く感情の変化がわかりにくかった。もっと、じめっとした終わり方をすると思っていたので、余計にかも。でも、全体を通じた満足感は高め。

 ちなみに、「わたし」は桜井玲香の回だった。声がとてもきれい。見た目も可憐だし、やや小柄なので元男役の涼風真世と並ぶと余計にかわいらしさが際立つ。でも、実はこの手の女の子が、芯は強くて一番コワイタイプだったりする。そのあたりの伝わり方がいい感じ。

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レベッカ (上) (新潮文庫)

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Fairy

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