CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

2016-08-01から1日間の記事一覧

天平の女帝 孝謙称徳

孝謙天皇に仕えた女官の和気広虫の視点から孝謙天皇の死と遺した成果について、明らかにしていく物語。女帝は過去に何人もいたけれど(持統天皇や推古天皇)、唯一、立太子を経て天皇となった孝謙天皇については、道鏡の重用を批判的に描かれている文章を過…

旅行者の朝食

米原氏の著作で、はじめて読んだのは「不実な美女か貞淑な醜女か」。当時は同時通訳という職業についても曖昧なイメージしかなかったため、「美しいけれど原文の意味に忠実でない訳」と「美しくはないけれど原文の意味に忠実な訳」のいずれが望ましいか、という…