CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ

さすがに常備されている食材だけ、とはいかないけれど、近所にあるそれなりのスーパーがあれば手に入りそうな食材で楽しめる、テーブルの上の世界旅行。世界196か国の、ちょっと豪華な家庭料理という感じだろうか、大掛かりな道具はいらないけれど、メインに…

ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅

不勉強で、ダークツーリズムという言葉はつい最近まで知らなかった。戦争、災害、病気、差別、公害といった影の側面に焦点を当てた旅を、ダークツーリズムと呼ぶらしい。例えば、夜景と鮨が有名な小樽は、北のウォール街と呼ばれたり、鰊御殿と呼ばれる豪邸…

バンク・ジョブ/The Bank Job

実際の事件("Baker Street robbery")に基づくという映画。MI5の工作によって、素人の犯罪者たちが銀行強盗を計画。その裏の目的は王女のスキャンダル写真を回収すること。銀行の貸金庫からの強盗であれば、後ろ暗い資産も多く、被害者が公にしにくい、被害…

歴史をつくった洋菓子たちーキリスト教、シェイクスピアからナポレオンまで

紹介される洋菓子は、ガトー・デ・ロワ、クレープ、アップルパイ、エクレール、ヴォローヴァン、ザッハトルテ、マドレーヌ、ブリオシュ、パンプキン・パイ、サヴァラン、ビュッシュ・ド・ノエル、パン・デビス、タルト・タタン、ビスケット。フランスを代表…

きのう何食べた?

雑誌で読むと「そこそこ面白いけど印象には残らない」と思っていた。ところが、1巻からまとめて読んでみると、何度読み返しても違う味わいがあって、すっかりはまってしまった。 基本的には1話完結で、主人公のゲイカップルのちょっとした日常の出来事と食…

レベッカ

youtu.be シアタークリエ×涼風真世×山口祐一郎、貴婦人の訪問(貴婦人の訪問 - CoffeeAndBooks's 読書日記)を思い出す。チケットを取ったのは、もちろん涼風真世がダンヴァース夫人を演じる回。しかし、保坂知寿のダンヴァース夫人も見たかった・・・全く違…

ビジネスファッションルール 武器としての服装術

ファッションについては人から注意を受ける機会が少なく、特に女性の場合は自由度が高いと思っている人も多いので、余計に難しい。また、日本ではあまり職業に応じた服装という意識が不足しているところがあるかもしれない。たとえば、日本版は少し見ただけ…

大奥

奇病が元で男性の数が激減した江戸時代の日本を舞台とする、時代物のSF。Kindle Unlimitedで1巻~3巻が無料で読めるので、ついついダウンロードしたら続きが気になって一気に全巻購入・読破してしまった。 男性が激減したことで、江戸幕府は女性が将軍にな…

天智と天武

壬申の乱を題材にした小説や漫画は多いけれど、蘇我入鹿が意外な人物に結びついていく『天智と天武』は初めて触れる歴史解釈かもしれない。史実といっても限定的な情報、それも実際の出来事が起きた直後の権力者によって残される情報に過ぎないので、いろい…

幻の女

翻訳の例として挙げられることも多い書き出し”The night was young, and so was he. But the night was sweet, and he was sour.” (夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。)はよく覚えているし、結末に驚いた記憶はあるの…

接待の一流 おもてなしは技術です

デート編はさておき(バブル後の世代にはちょっとおなか一杯)、ホストとお店の関係を明確にしたうえで、もてなしの在り方を説く一冊。さすがにお店選びで「初めて来るんです」というような失敗は見たことがないけれど、ゲストにワインリストを渡す、は結構…

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話

お正月休み、Kindle Unmilitedで読めたので興味本位でダウンロードしたところ、驚きの世界にページをめくるのが止まらず、そのまま読み終えてしまった。著者はウェブを経由して仕事が始まった新人漫画家ということで、おそらく若くて、社会経験もそれほど豊…

くるみ割り人形と秘密の王国/The Nutcracker and the Four Realms

クリスマス映画はやっぱりハッピーなもの。バレエでおなじみのくるみ割り人形の世界のその後、という感じだろうか。主人公の名前はクララ・シュタールバウム、弟はフリッツではあるけれど、くるみ割り人形そのままの世界を描くわけではない。どうやら主人公…

海街diary 9 行ってくる

海街diaryシリーズ、ついに完結。なんと12年にわたって連載されていたとは、私も歳をとるわけだ。もはや四姉妹の誰にも自分を重ねられないけれど、それでも誰もが感じる生きていくことの辛さだったり、ちょっとした瞬間に癒されたり、という瞬間に涙してし…

ピアフ

www.tohostage.com 遂に今日が千秋楽。インタビューで『命をかけることはしていないけれど、命を削ることはしている』と語っているけど(大竹しのぶのライフワーク舞台『ピアフ』開幕~「命を削る想いで」 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス)…

チア☆ダン

それほど期待せずに観たビデオだけど、これは素晴らしい。やる気のない女子高生の部活が、世界の頂点を目指し始めて、個人も成長すればチームとしても成長するという青春物語。仲良しクラブでは世界に勝てない。でも、仲間とはやっぱり仲良く皆で頑張りたい…

だから、また行きたくなる。――伝説の外資系トップ営業が教える「選ばれるサービス」の本質

はじめて川田修さんの著書に触れたのは、「かばんはハンカチの上に置きなさい」というもので、タイトルになっている教えはお客さまのお宅にお邪魔した際の心遣いを説くものだった。地面に直置きするかばんを訪ねたお宅の部屋の床に置かず、一枚ハンカチを敷…

お友だちからお願いします

出張が続くと、どうしてもエッセイを読む機会が増えてしまう。長編の漫画や小説を読み始めると、ついつい眠るべきタイミングを逃して着陸までずっと本を読み続けて体中が疲れ切った上に時差ボケ対応の調整もできず、という散々な状態で出張先に向かう羽目に…

プライド

プライド 1 (クイーンズコミックスDIGITAL) 作者: 一条ゆかり 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/07/06 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る すっかりご隠居の一条ゆかり。ちょっと懐かしくなって読み始めたら手が止まらない。昔から大好きだ…

マリー・アントワネット

www.tohostage.com 花總まり、昆夏美、田代万里生の組み合わせ回を観劇。一番惹かれたのは吉原光夫(Wキャストではないため毎回登場)、というのは置いておいて、やっぱり花總まりさんのマリー・アントワネットはぴったりすぎて、引き込まれる。 このミュー…

ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

凡庸で愚鈍な王様と放蕩に明け暮れる王妃、というイメージが最初に刷り込まれていたルイ16世とマリー・アントワネットだったけれど、歴史の勉強をしていると、実はそうではないように思い始める。 新しい資料を基にしたという『ヴァレンヌ逃亡』から、どう…

ゲット・アウト/Get Out

白人の女の子と黒人の男の子が、白人の女の子の実家に車で向かう。彼女の実家があるのは、どうにも不思議な雰囲気の町。いかにも差別の厳しそうな田舎町。両親はフレンドリーに迎えるけれど、主人公の男の子は居心地がよくなさそう。そして、女の子の母親が…

妻への家路

映画の衝撃が忘れられず原作も。 原作は600ページを超える大作で、映画になるに際して、結婚に至る経緯や逮捕、強制労働といった部分は省かれ、家族の関係と再会だけに焦点が当てられている。なので、原作は映画とは雰囲気も大きく違う。 特に、原作では…

翻訳地獄へようこそ

語学書なのか、エッセイなのか、なかなか分類に悩むところ。古今の誤訳に対して、なぜ誤訳が起きたのか(勘違いのもと、大抵たったひとつの単語の意味)、本来は同約すべきだったかを解説する。それだけを切り出すと教科書的ではあるけれど、随所に織り込ま…

読書の学校 中野京子 特別授業 『シンデレラ』

シンデレラといえば、心が美しければ周囲の助けを受けて幸せになれる、という美しい童話であるけれど、グリム童話などでは姉たちが指や踵を切り落としたりシンデレラの輿入れ後に目を失ったりの残酷描写もひところの残酷童話ブームで知られているところ。で…

ベルサイユのばら エピソード編

発売から3年も経ってから知った続編の存在。ベルサイユのばら、登場人物の過去と革命後のエピソード。 個人的には、フェルゼンの晩年を描く前に、プチトリアノンの外でのフェルゼンについても描いてほしかったかもしれない。ベルばら本編の最後、マリーアン…

ヒトラーを欺いた黄色い星/Die Unsichtbaren

ここ数年は第二次世界大戦を振り返る映画が多く、正義と悪の簡単な対立ではなく個々の市民や兵士の葛藤や悪の凡庸さのようなものに焦点を当てた作品も多く作られ、戦争に対していろいろな視点から考えさせられた。 本作は、ホロコーストを逃れるため戦争中の…

オーシャンズ8/OCEAN'S 8

wwws.warnerbros.co.jp オーシャンズ13の続編はなかったけれど、女性ばかりの華やかなオーシャンズもとても素敵。メットガラを舞台に、門外不出のアクセサリーを盗み出す。しかも、ただ盗むだけでないあたりが面白い。そして、なぜ、オーシャンズ7でなく8な…

珠玉の短編

『アニマル・ロジック』の頃の圧倒的な感じはなくなったけれど、やっぱり面白い。 表題作は期待を裏切るもので、スプラッタを得意とする作家が『珠玉』という単語に取りつかれるもの。世間的な山田威詠美のイメージとはちょっと違うけれど、エッセイで読んで…

The Bold, the Corrupt, and the Beautiful

機内上映されていたこの映画。母と姉妹が出てくるのにどうして三代にわたる家族の、という説明があるのかと思っていたら実は姉妹というのが・・・。そこまでは想像も難しくないけれど、なぜ、妹が生まれたかという背景がわかると、すごく重い気持ちになる。 …