2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
人気脚本家による、ちょっといけ好かない人物の評論集とでもいうのか、著者本人の失敗経験も含めて様々なケースが紹介される。読む前は、悪口が大量に展開されているエッセイなのかなと思っていたけれど、あまり感情的でない書き方なので悪口という感じはあ…
漫画だと個別の場面での心情の動きをじっくりと考えられる利点があるものの、歴史の中のどの部分なのか、中国全土の中でどの辺りなのか、といった全体像が見えにくくなる。そして、史実を基礎にした創作だと、気になるのが、どこまで史実と一致するのか。 そ…
私は海外に出ても、あまり食のホームシックを感じることがないのだけど、やっぱり時に和食か中華料理が食べられると少し嬉しくなる。醤油が恋しいのか、味噌(豆鼓のようなのも含めて)が恋しいのか、そのあたりは謎だけど、やっぱり染みついた味覚はあるの…
大きな派手な帽子と真っ赤な口紅、大きな肩パッド。バブル時代にスノッブを自認し、バブリーな生活が憧れをもって見られていたという森瑤子のトレードマーク。私は森瑤子の作品は数冊しか読んだことがなく、当時は年を取ることへの焦りを感じとる素地もなく…
サブタイトル通り、権力・カネ・女のバランスが取れた田中角栄・真紀子論。当初は田中真紀子研究だったということだけれども、タイトルが示すとおり田中角栄研究が主。田中真紀子氏はエキセントリックな振舞いが目立つものの、政治家としては合理的な西洋派…
longride.jp まず、やっぱり政治家というのはファミリービジネスなんだな、という感想。ちょっとやんちゃなエール大学ドロップアウトの若者が、女性であるために政治家にも社長にもなれないと嘆きながら夫に夢を託そうとする妻の内助の功を受けて、政治の世…
手つかずの原生林や樹海も良いけれど、個人的に惹かれるのはやっぱり廃駅や遺構。最盛期は国内シェアの3割を占めたという別子銅山や炭鉱開発で今から100年前に高層ビルが建てられていた離島・軍艦島は、もののあはれというか、諸行無常というか、不思議…
コロラド州でマイノリティ歓迎の看板を見て警察官になった主人公は、初めての黒人警察官として同僚からの差別を受けながらの書類庫係から、潜入捜査官に。そして、潜入捜査官として着手したのが、悪名高い白人至上主義者集団KKKへの潜入。さすがに人種差別主…
犯人とされた人物の死刑執行から15年後の再審請求。当然、それだけの理由があっての再審請求なので、過去の失敗を認めるわけにいかない検察は、策を弄して対抗する。 本書は犯人捜しの要素もあるけれども、犯人捜し以上に、冤罪によって死刑になってしまった…
www.foxmovies-jp.com 人の怖さを感じる、という感想も聞いていたけれど、私にとっては、人はいくつになっても成長できることを教えてくれる成長物語だった。 痛風に悩むアン女王は、それなりの年齢で、王位について以来の腹心サラに動かされているような状…