CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

疾風の勇人

モーニング連載中の「疾風の勇人」、ついにコミックが発売になるということで。 戦後の復興もままならない時代から始まり、後の総理大臣である池田勇人を中心に、新しい日本を作る政治家たちを描く。GHQ=Go Home Quicklyだと説く吉田茂の元に集められる後の…

オーダーメイド

路地裏のアダルトショップの奥に500万円のビデオ。これは、買い手の思う人物を出演させられるというもの。ただし、本当は何らかの背景を持つ男女が全身整形をして買い手の思う人物を演じていて、音声の加工等もされているというもの。それでも、作り込みによ…

食の軍師

孤独のグルメはすっかり有名になったけれど、個人的には食の軍師のバカバカしさが何とも気に入っている。一人で食事をする中年の男性が、おいしい食事をするだけでなく通っぽさや粋さを演出できているかまで気にした注文や食べ方を追求する漫画だ。また、5巻…

下流の宴

主人公の由美子の下世話な選民意識が素晴らしく描かれているけれど、これは成功した一方でコンプレックスから開放されていないことを各種エッセイでも明らかにしている作者ならではだろうか。 人との比較をして上流・下流というのも何とも嫌な感じだし、得ら…

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち/The Eichmann Show

1940年代後半に行なわれた極東軍事裁判から15年ほど後に行なわれたアドルフ・アイヒマンの裁判を世界に放映したチームを描いた映画。去年から引き続き第二次世界大戦を描く映画が多いけれど、「顔のないヒトラーたち」をはじめ、戦犯の異常性や残虐性を描く…

追憶の森/THE SEA OF TREES

アメリカにも静かな佳作はたくさんあるけれど、この映画はやっぱり渡辺謙が語るように、アメリカ人もこんな映画を撮るんだ、という驚きを得た。 日本の自殺の名所(映画に倣い"the perfect place to die"と検索したら本当に青木が原が出てきて驚く)を舞台に…

「魔性の女」に美女はいない

タイトルの一文は、林真理子も何かのエッセイで語っていたように思うけれど、世の「魔性の女」というのは、言葉から連想する美女ではないらしい。魔性の女に人生を狂わされる男性後を絶たないのは、美人でない方が警戒心を解きやすいせいもあるのだろうか。…