死者の書
完全な漫画化ではなく、ガイドブックのようなものを目指して描いたと作者は語るけれど、その試みは成功だと思う。世界観に圧倒され、原作を読みたいと思った。
女帝孝謙天皇時代の名家の女性である藤原南家の郎女が写経をするうちに不思議な力に誘われ大津皇子(この物語では滋賀津彦)との邂逅と春分・秋分の日だけのの俤びとの降臨を得る。滋賀津彦の思い人は耳面刀自ということで、郎女の先祖にあたり、何かの縁があったということのようだ。 なぜ、俤びとが見えるのか、は分かるような分からないような。これは原作を読むべきなんだろう。
しかし、蓮糸で編んだ曼陀羅、一度見てみたい。