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CoffeeAndBooks's 読書日記

日々の読書を記録しています

奇跡の教室~受け継ぐ者たちへ~/Les heritiers

kisekinokyoshitsu.jp

 実話に基づく映画であり、実際の元生徒が脚本に関わり出演もしている。落ちこぼれを集めたクラスが何かに取り組んでやる気を手に入れるというのは、『陽のあたる教室』や『レッスン!』など過去にも多くの映画があり、珍しいものではないけれど、本作が新しいのは、歴史に関する研究発表を行うコンクールを目指すという極めて地味な目標であること。そして、その研究発表のテーマが「強制収容所の子供たちと若者」。若者の成長映画であると同時に、戦争を振り返る映画であり、民族間の衝突や移民といった現在の社会が抱える難しさについての映画でもある。

 舞台となった学校は、特にフランスでも移民の多い地域の学校のようで、多種多様な生徒たちがクラスに存在していて、アフリカ系、アラブ系、ユメという名の日系も一人。そんな彼らは、当初けんかばかりしていた。しかし、コンクール出場という目標に反発しながらも少しずつ歴史に目を向け、生存者の話を聞いてからは気持ちを変え、最後には一丸となって取り組みだす。

 生存者Leon Zyguel氏は、高校生を前に強制収容所の経験に加え、「差別に負けないように」とメッセージを伝える。フランスは非常に多様化の進んだ国ではある一方、差別意識はやっぱり残っている。その様子は、娘が他民族の男子と一緒にいると不機嫌な父親やバスで席を譲ろうとする他民族の女性を無視する年配の女性によって描かれているとおり。そんな中で、生存者が語った言葉は、ものすごく勇気を与えたのではないだろうか。

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