CoffeeAndBooks's 読書日記

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マネーの拳

 三田紀房氏の漫画はどれも面白く、ドラゴン桜エンゼルバンクほどには有名でないかもしれないけれど、こちらもビジネスの世界を面白く描いている。

 マネーの拳は、主人公が元ボクサー。最初は分かりやすい話で飲食店を始めるけれど、飲食店というのは中々難しいビジネスでうまく行かない。そこから、別のビジネスを模索し、アパレルの世界に入っていく。そして、会社はどんどん成長し、ファンドマネーの流入や組織が大きくなるための挑戦や大きくなることで発生する軋轢などが出てくる。ひとつひとつのエピソードがやっぱり現実に起きたことをモデルにしていると思われ、全体的にケーススタディ的な雰囲気。最後の主人公の選択は漫画らしくて、すっきりしていると思う。